ルネ・レイボヴィッツによるベルリオーズ「幻想交響曲」

今回紹介するルネ・レイボヴィッツ(René Leibowitz/1913~1972、写真1)のベルリオーズ「幻想交響曲」は彼が米ウェストミンスターに残した数少ないヴィンテージ・ステレオ録音(1958年7月録音)である。 ポーランド出身の彼はシェーンベルクやベルクに学び現代音楽も得意とし作曲家、音楽理論家としても幅広く活躍した。 このウィーン国立歌劇場管弦楽団(LPジャケット並びにLPレーベル面には「ウィーン交響楽団」とミス・プリント)を振った「幻想交響曲」は彼らしい理知的な面もうかがえる名演である。 紹介盤は1970年にキング・レコードより世界の名曲1000シリーズ(廉価盤)としてリリースされた。 またLP裏面にはローザンヌ室内管弦楽団の創設者でもあるスイスの指揮者ヴィクトール・デザルツェンス(Victor Desarzens)がウィーン音楽祭管弦楽団を振った珍しい録音ベルリオーズ「ハンガリー行進曲」やヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen)指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団によるリスト「レ・プレリュード」が収録されていることもなかなか興味深かった(写真2 LPジャケット、世界の名曲1000シリーズ(キングGT-1006)/写真3 LPレーベル面)。

写真1    ルネ・レイボヴィッツ(インターネット画像から)

写真2    ルネ・レイボヴィッツ&ウィーン国立歌劇場管/ベルリオーズ「幻想交響曲」ほかLPジャケット-キング世界の名曲1000シリーズGT-1006)

写真3    LPレーベル面