クルト・レーデル&ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団

〜 18世紀の軽妙洒脱な作品集 〜

筆者がまだ学生時代の1970年頃、仏エラート音源のバロック音楽を中心に日本コロムビアから「エラート1000シリーズ」廉価盤でリリースされ興味を引いたクルト・レーデル&ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団による軽妙洒脱な作品集を紹介したい。 紹介盤は神童モーツァルトの父作曲「おもちゃの交響曲」、当時ドイツの名チェリストでもあったベルンハルト・ロンベルク(Bernhard Romberg/1767~1841)の「たわむれの交響曲」、モーツァルトの舞踊音楽「レ・プティ・リアン(Les petits riens)」(つまらないもの)、そしてエティエンヌーニコラ・メユール(Etienne-Nicolas Méhul/1763~1817)「たわむれの序曲」が収録されている。 「おもちゃの交響曲」は別にしても普段ほとんど耳にする機会がない作品だがこれらの作品は実にウィットに富んだ軽妙洒脱な音楽で気持ちを朗らかにさせてくれる。 このジャンルを得意としたレーデルの指揮も冴えわたる1枚である (写真1 LPジャケット 日本コロムビアRE-1026-RE /写真2 LPレーベル面)。

写真1    クルト・レーデル&ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団/「18世紀軽妙洒脱な作品集」LPジャケット(日本コロムビアRE-1026-RE)仏エラート音源

写真2    LPレーベル面