ブルゴス& フィルハーモニア管弦楽団来日公演を聴く、1978

〜1978年11月19日・NHKホールにて〜

イギリスが世界に誇る「フィルハーモニア管弦楽団」の初来日は「ニュー・フィルハーモニア時代」の1970年、当時大阪で開催された「日本万国博覧会」-「EXPOクラシックス」の参加であった。 当初、同行指揮者には初の訪日が期待された「サー・ジョン・バルビローリ」が予定されていたが来日直前に急逝、急遽、前年(1969年)「ロンドン・フィル初来日公演」にハイティンクと同行したジョン・プリッチャード、また当時イギリスを代表する中堅指揮者の一人エドワーズ・ダウンズが同行している(写真1   ニュー・フィルハーモニア管弦楽団東京公演プログラム表紙、1970)。 その後リッカルド・ムーティが首席指揮者時代の1977年には名称を元の「フィルハーモニア管弦楽団」に戻している。 この1978年2回目の来日公演では指揮者にスペイン出身で日本でも馴染み深い名指揮者ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスが同行した。 またソリストに当時フランスの新鋭ヴァイオリニスト、ピエール・アモイヤルも参加、師ハイフェッツ譲りのテクニックで艶やかで華麗なメンデルゾーンの協奏曲を披露した。 ドイツ古典・ロマン派音楽も得意とする指揮のフリューベック・デ・ブルゴスの端正でオーソドックス・スタイルのブラームス「交響曲第2番」も好感が持てた(写真2   1978年フィルハーモニア管弦楽団来日東京公演チラシ)/写真3  同、プログラム表紙/写真4  筆者が聴いたプログラムB)。 写真5は1978年5月「読売日響第142回定期公演」フリューベック・デ・ブルゴス客演の際にプログラムに入れてもらったサインである。

写真1   1970年ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 初来日 東京公演プログラム表紙

写真2   1978年11月 ブルゴス & フィルハーモニア管弦楽団 来日公演チラシ

写真3   1978年11月 ブルゴス & フィルハーモニア管弦楽団 来日公演プログラム表紙

写真4   1978年11月 ブルゴス & フィルハーモニア管弦楽団 来日公演で筆者が聴いたプログラムB

写真5   1978年5月15日 読売日響第142回定期プログラム に入れてもらったブルゴス(客演指揮)のサイン