現代音楽の推進者ヘルマン・シェルヘンのオネゲル

現代音楽のスペシャリストとしても知られた名匠ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen/1891～1966、写真1)唯一のオネゲル管弦楽曲集アルバムを取り上げてみたい。　このアルバムは彼が1954年9月に米ウェストミンスターに録音したモノラル盤だが（写真2）のLPジャケットは1974年にリリースされた「abc Westminter Gold」レーベル盤である（写真3　LPレーベル面）。　収録作品はオネゲルの代表的な管弦楽曲作品「パシフィック231(交響的運動第1番)」をはじめとして「ラグビー(交響的運動第2番)」「喜びの歌」「交響的運動第3番」「夏の牧歌」の5作品である。　モノラル録音だがシェルヘンらしい骨太で堂々とした演奏がとても印象的だ。　オーケストラがPhilharmonic Symphony Orchestra of Londonとなっているがその実体はおなじみのロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団である。

写真1    ヘルマン・シェルヘン(UNIVERSAL VICTOR. The Portrait of Hermann Scherchenから）

写真2    H. シェルヘン「オネゲル管弦楽曲集」LPジャケット(米abc Westminster Gold -WGM 8302)

写真3    LPレーベル面