"kazu" のひとりごと(SPレコード雑感番外編、昔のカセットテープ)

今回はSPレコードの事ではなくもう少し新しい録音メディア、カセットテープの事などを書きます。 もう少し新しいと言ってもカセットテープが登場して既に50年以上経っていますから、今となってはSPと同じ様な感覚で受け取る方もいらっしゃると思います。

最近は若い世代でもカセットに興味を持つ人がいるそうです。 大型のラジカセが趣味の対象なっていると聞きまして懐かしい気持ちになりました。 本格的なオーディオ用カセットデッキに人気があるのかは分かりませんが、旧きを知ることは大変楽しいことだと思います。 決して懐古趣味ではなく、それなりのハイファイ機器として復権を遂げてくれればうれしいものです。

ところで、初期のカセットテープが販売された時のパッケージが紙製の箱だったのをご存知でしょうか? あるいは年配の方々は覚えておいででしょうか? 販売から間もなくしてプラスチックケースに移行していますので、当時カセットテープをお使いだった方の中にも紙製のケースがあった事を記憶していらっしゃらない人がいるかもしれません。

写真はナショナルのカセットテープです。一番上の「黄金色」が往復120分テープ、

「黒」が90分、「赤」が60分、「水色」が30分です。 箱の色分けはあくまでも録音時間に対してでした。 初期の段階ではクロームテープはもちろんメタテープなどと言うグレードはなくノーマルポジションのみだったと記憶しています。

しかし、その後、ほんの数年のうちにカセットテープは驚くほどの成長を遂げて、ステレオ用のテープデッキが登場して本格的にカセットはステレオ録音、再生の主役にまでなりました。

ナショナルもオーディオブランド名テクニクスで写真のダイレクトドライブモーター搭載のテープデッキを発売して一世を風靡しました。 電子式のスイッチが高級感を出し録音機械の主役として活躍してくれました。

SPほどの歴史と貴重性には乏しいでしょうが、たまにカセットの思い出もという事で懐かしい紙製のパッケージに入ったカセットテープを紹介しました。