hatakeshunのひとりごと(「FM放送エアチェツク60年」今や文化遺産)

隣町に、クラシック音楽愛好家グループ「NPO法人 龍ヶ崎ゲヴァントハウス」がある。 この法人の活動の中心は「オリジナルCDコンサート」である。 コンサートに使用される音源は過去にFMで放送された国内外演奏家によるライヴコンサートである。 音源は同法人のnobuさんが保有しているものである。 nobuさんは60年にわたって、NHKおよび民放FM局で放送されたクラシックのライブ番組をほぼ完璧に収録し、ライブラリー化している。 保管CD、DVDの枚数は2万枚近くになる。 中には現在放送局にない音源もあり、文化遺産といって良い。
7月10日(土)のコンサートは「追悼ー名指揮者ジェームズ・レヴァインを偲んで」だった。
レヴァインは今年の3月、77才で亡くなった。 レヴァインは1943年、アメリカのシンシナティでユダヤ系の音楽家の家庭に生まれた。 若くして欧米の一流交響楽団を指揮。 1976年にはメトロポリタンオペラの音楽監督に就任。 2024年にはボストン交響楽団音楽監督に就任。 2006年同交響楽団との演奏会終了直後にステージから転倒。 手術と療養生活。 その後セクハラ疑惑でメトの芸術監督を解雇されるなど晩年は不遇だった。
10日のコンサートは、レヴァインが最も輝いていた頃(1982~2002)の演奏をnobuさんが編集したもの。 骨太で豊麗な演奏がくり広げられた。 FM放送によるライヴ収録の音は実際のコンサートの音に近く、終了後の聴衆の拍手はライヴ感を盛り上げる。 当日の演奏会の聴衆の拍手は熱狂的だった。