コロナ自粛の機会を利用してワーグナー(ドイツの作曲家1813~1883)のオペラ(楽劇)「指輪」(二―ベルングの指輪)を鑑賞(DVD)することにした。 上演に約15時間かかる。 ワーグナーが自分のオペラを上演をするために作ったバイロイト祝祭劇場(1876開場)で上演する時は4日かけて上演する。 序夜「ラインの黄金」2時間40分、第1日「ワルキューレ」3時間50分、第2日「ジークフリート」4時間、第3日「神々の黄昏」4時間30分といった具合である。 「ワルキューレ」の”ワルキューレの騎行”はコッポラ監督の「地獄の黙示録」でヘリコプター部隊の戦闘シーンで使用された勇壮な曲である。 「神々の黄昏」の”葬送行進曲”も壮大な曲である。
小生が鑑賞中のDVDはバイロイト祝祭劇場ではなく、2002年シュトゥットガルト州立劇場(1912開場・写真)で上演されたものである。 このDVDの最大の特徴は上演史上初めて、4つの作品に別々の演出者(制作チーム)を起用したことである。 果たして、これで作品の統一感がでるのだろうか?
結果は素晴らしい!
ワーグナーの超大作を斬新な手法で上演する劇場のあるシュトゥットガルト市とはどんなところなのか? 人口は60万だが、ダイムラーやポルシェなど数多くのハイテク企業があり、ヨーロッパ、ドイツでも豊かな市である。 客席は正装した紳士淑女で満席である(写真)。 8月17日から視聴し、今日見終わった。8日かかった。 幕間で高校野球を見たり、散歩をしたり気分転換……。
どんな内容のオペラなの?「全世界の支配を可能とする魔法の指輪を巡り、神、英雄、神話上の生き物が3代に渡り争奪戦を繰り広げる。最後に神々の世界の灰から真の愛が蘇る」並みはずれた声量の歌手陣とオーケストラが巨大な叙事詩を謳い、演じる。