hatakeshunのひとりごと(音楽茶房「ジークレフ」訪問)
以前、fumiさんに聞いていたつくば市の音楽茶房「ジークレフ」。
5月31日(2022年)、訪ねた。
fumiさんから、店主が「TDKオリジナルコンサート」で放送された1977年ベーム・ウィーンフィルの「モーツアルト交響曲第29番」を愛聴されていると聞いていた。
私は挨拶がわりに私家版の同曲CDを持参した。
このCDは2001年、私がTDKを退職した年に、東条碩夫プロデューサ等にお願いして制作したものである。 曲の前後にTDKカセットのコマーシャルが入っている。 このコマーシャルは太田昌純さんが作ったもので、小鳥の声やSLの音が入った入魂のCMで、是非、後世に残したいものだった。
店主にお願いしてCDを再生していただいた。 「死と乙女」をバックにCM「シューベルト編」が始まる。 CMが終ると万雷の拍手。 カール・ベーム登場である。 そして、第29番の第1楽章の主題が始まる。
「凄いですね。一皮も二皮も向けたよう」と店主がいう。
店主はCDを止め、店主が購入した市販のCDを再生する。
「全然、違う」
私が持参したCDと比較すると音に生気がない。
マスターテープは同じなのにどうしてだろう。
店主、同店のおお客さんと話合った結果、マスタリングの違いではないかということになった。 レコードメーカーには専属のマスタリング技術者がいて、CDの量産をする前にマスターテープの音を加工をする。
うまくいけばいいのだが、場合によってはマスターよりも音が悪くなる場合もある。
今は写真でもデジタルになり、パソコンで、明るさや、色彩を自由に変えられる。
私の経験からいうと、加工することにより、一件良くなったように見えるが、画像全体の雰囲気が損なわれることが多い。
そのことを強く感じた一時だった。
また、時間ができたら、店主と音楽、オーディオ談義をしてみたい思う。
(写真は私家版CD。同店に寄贈)