hatakeshunのひとりごと(80才、エアチェックに再挑戦!)

思い返せば、私の人生はエアチェック人生だった。

結婚したのは1989年、西荻窪のマンションに住んでいた。 この頃、ティアックの4トラックオープンデッキでエアチェックをしていた。 青梅街道沿いで車の音が煩かったので、1973年、茨城県の牛久市(当時・牛久町)に引越しした。 FM誌を観ながら、来日オーケストラのエアチェックをするのが唯一の楽しみだった。 応接室にはルボックスの2トラ38と4トラ19が鎮座していた。 というと大邸宅のようだが、建売住宅。家内にはウルサイと叱られた。

10年くらい前、CDレコーダが壊れた。 外来演奏家のFM生中継も少なくなり、これを機にエアチェック人生から遠ざかっていた。

しかし、いつまでもカラヤン、ベーム、バーンスタインではないだろう。 最近は日本のオーケストラの水準も上ってきたという。 かと言って、東京へコンサートを聴きにいくのは体力的にも経済的にもシンドイ。

そこでエアチェックへの再挑戦となった。

牛久のハードオフへ行ってみたがCDレコーダの中古品は見つからない。 正月明け、アマゾンにアクセスしてみたら、ありました。パイオニアのCDレコーダ¥18,000とある。 早速購入。 しかし、これはインチキだった。 ファイナライズ機能が作動しない。 これに早く気がついたので(1ヶ月以内は返品可能)返品。

2月、アマゾンに再びアクセス。 オンキョーのCDレコーダ¥14,500。早速購入。 安い原因が分かった。 リモコンがない、取説がない。 私の場合、CDレコーダは経験済なので、リモコンと取説はなくとも問題ない。 試しにFMエアチェックをしてみた。 ファイナライズ機能も作動し、問題なし。

ここで大発見。 このレコーダにはデジタルINが着いている。 わが家のテレビには音声のデジタルOUTがある。 デジタルtoデジタルで日曜日NHK・EテレのNHK交響楽団、ルイージ指揮の「新世界」をエアチェックしてみた。 その高音質に驚いた。 指揮台で聴いているように(多分)明晰な音である。 各楽器の音が明瞭に聴きとれ、楽譜が目に浮かんでくる。

音楽を聴く場合、時には映像は邪魔である。 音だけの方が演奏の真価がわかる。

テレビ音声をデジタルでエアチェックできるオンキョーのCDレコーダは80才を超えた私に新たなエアチェックの楽しみを与えてくれた。