"kazu"のひとりごと(新年の独り言 ブツブツ・・・SPレコード雑感2)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

皆様、年明け早々はやはりウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聞くことから音楽趣味が始まりましたでしょうか。
今年も良い音楽と出会えますようお祈り申し上げます。

詩人の恋SP

(SPレコード雑感1)

シャルル・パンゼラという歌手をご存知でしょうか。古くからのSPファンなら言わずもがなだと思いますが、1896年ジュネーブに生まれ、パリ音楽院で学び、主にパリで活躍し1976年パリに没した名バリトンでした。
そのパンゼラがアルフレッド・コルトーと組んでローベルト・シューマンの歌曲「詩人の恋」全16曲を1935年に吹き込んだSPレコードを年明けの1枚として、正確に言えば全3枚1組として聴きました。

最近ではCDで復刻していますので容易に入手して聴くことが出来ます。 それなのにわざわざSP3枚組=6面を取り替え、ひっくり返して聴く手間をかける意味があるのかと言われてしまいそうですが、そうして聴くパンゼラの声はなぜか心に染み渡るような不思議な語りかけがあるのです。

 

 

 

 

ターンテーブル

 

SP用のモノラルピックアップと78回転のターンテーブル。なんとも手間隙のかかる再生手段ですが未だに捨てられないどころか、メンテナンスして使い続けているのは、きっと他の再生媒体では得られない何かがあるからだと思います。

 

 

 

 

 

その何かとは、私の場合は想い出かもしれません。 昔幼いころ聴いた78回転で回るSPレコードから聴こえる(正確には蓄音機の開口部から聴こえるですが)音楽を大変身近なものに感じていたあのころを思い出すからかもしれません。

音楽は人の想い出と密接につながっている、いえ、想い出をそこに聴くために音楽はあるではないかと思うことが時々あります。
SPを聴くのはその為かもしれません。

あらえびすの解説