アレクサンドル・ドゥバッハ 、 パガニ―ニ「ヴァイオリン協奏曲全集」
今回はパガニーニのスペシャリストのひとりアレクサンドル・ドゥバッハ(Alexandre Dubach)の「パガニーニ”ヴァイオリン協奏曲”全集盤」を取り上げてみたい。 この全集録音はスイスのクラシック・レーベル「クラーヴェス(Claves)」からリリースされていたがその後ライセンスを得たオランダの超廉価盤レーベル「ブリリアント・クラシックス(BRILLIANT CLASSICS)」から再発売されたものである (写真1 全集盤CDジャケット、BRILLIANT 99582 (3CD) 。 ドゥバッハはナタン・ミルシテインやサルヴァト―レ・アッカルドを師に持つ今年65歳を迎えるスイス出身の名手である。 録音は彼がまだ30代後半の1991年から94年にかけて行われておりカデンツァも全て彼自身のオリジナルが演奏されている。 またキレのある冴えわたった演奏と録音の素晴らしさが魅力的な全集盤である。 管弦楽はモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽」、指揮は「第1番」と「第4番」はエジプト、アレクサンドリア生まれヴァイオリニストでもあったフランス系指揮者ミシェル・サッソン(Michel Sasson)、そのほかはアメリカ、ロサンゼルス生まれこの「モンテカルロ・フィル」の首席指揮者も務めたローレンス・フォスター(Lawrence Foster)があたっている(写真2 CD演奏・録音データ)。