アンタル・ドラティ&ロンドン響/ステレオ最初期録音、1956

〜 メンデルスゾーン「交響曲第3番”スコットランド”」&序曲「フィンガルの洞窟」、1956〜

オーケストラ・ビルダーの異名を持ったアンタル・ドラティ(Antal Dorati / 1906~1988 、写真1)についてはこれまでも何度か取り上げたと思うが今回は彼のステレオ最初期録音からロンドン交響楽団とのメンデルゾーン「交響曲第3番”スコットランド”」を紹介したいと思う。
ところでドラティの初来日は今から半世紀以上も遡る1963年4月大阪国際フェスティバルに参加するロンドン交響楽団と共にピエール・モントゥー、ゲオルグ・ショルティに同行してのことだった。 モントゥーは大阪のみの公演で帰国したため東京公演はショルティとドラティの指揮で行われた。 当時の東京公演の懐かしいチラシが出てきたので紹介しておきたい (写真2 1963年ロンドン響-東京公演チラシ/写真3 チラシ裏面-公演曲目・チケット料金)。
話がちょっと横道にそれてしまったが今回の紹介盤はドラティがちょうど50歳(1956年)を迎えた時の米マーキュリー録音のヴィンテージ盤である。 時代はその後「35mmマグネチック・フィルム」による超ステレオ録音に入る前の「MERCURY LIVING PRESENCE」と銘打った「Hi-Fiステレオ録音」である。 写真のLPジャケットはその国内盤、1960年代中ごろにキング・レコードからリリースされたものである。 さすがに現在では時代を感じさせるヴィンテージ録音だがなかなか当時の味わいを感じさせ演奏も素晴らしい。 第2面余白には「序曲”フィンガルの洞窟”」が収められている (写真4  LPジャケット、キングSMC-1012 /写真5  LPレーベル面)。

写真1    アンタル・ドラティ(1983年読響定期客演プログラム掲載写真)

写真2    「ロンドン交響楽団1963年来日東京公演チラシ

写真3    同チラシ裏面(公演曲目)

写真4    A. ドラティ&ロンドン響/メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」&序曲「フィンガルの洞窟」(米マーキュリー録音 国内盤キングSMC 1012)1956年

写真5    LPレーベル面