カルロス・クライバー&バイエルン国立管のベートーヴェン「田園」、1983ライブ盤
カルロス・クライバー&バイエルン国立管弦楽団のベートーヴェン交響曲録音は「漫遊記1258」で「第4番」(1982ライブ-独ORFEO D’OR LP盤)を紹介済みだが今回は同コンビによる翌1983年ライブCD「第6番”田園”」を取り上げてみたい。 彼が残した正規レコード録音の数は少ないためベートーヴェン交響曲録音も正規盤としてはこのほかにセッション録音による1970代のウィーン・フィルとの「第5番・第7番」の独グラモフォン盤など数えるほどである。 この「田園」は「第4番」の翌1983年11月7日バイエルン国立歌劇場におけるライブ録音で先の「第4番」と同様、独ORFEO D’ORからリリースされた。 超快速テンポ、「第1楽章」主題提示部反復並びに「第3楽章」トリオの反復省略などに驚きを感じたが彼の個性がダイレクトに伝わる演奏に興味を惹いた。 また演奏終了後の聴衆の熱烈な拍手が4分弱に渡り収録され会場の雰囲気も伝わる (写真1 CDジャケット、独ORFEO D’OR C600 031B/写真2 CD演奏・録音データ)。