カール・シューリヒト&シュトゥットガルト放送響による「ワーグナー管弦楽曲集」
今回はカール・シューリヒト(Carl Schuricht/1880~1967 、写真1)&シュトゥットガルト放送交響楽団との南西ドイツ放送局(Südwestrundfunk)放送音源(1950~1966)からワーグナー管弦楽曲を集めた貴重盤を取り上げてみたい。 2001年に独Hänssler Classicレーベルからリリースされた1枚である。 収録作品のうち「パルシファル」第1幕前奏曲と第3幕フィナーレは1966年ステレオ録音、ほかはすべてモノラル録音だが全て放送局音源とあって音質も大変素晴らしい。 シューリヒトの鋭角的で緊張感ある指揮ぶりにハマってしまう。 モノラル録音を年代順にならべると以下の通りである(写真2 CDジャケット、独hänssler classic-CD 93.019)。 「トリスタンとイゾルデ」から第1幕前奏曲(1950)、「パルシファル」から「聖金曜日の音楽」(1954)、「神々のたそがれ」から「夜明けとジークフリートのラインへの旅」と「ジークフリート葬送行進曲」(1955)、「ジークフリート牧歌」(1955)。