カール・フォン・ガラグリ&チボリ・コンサート響/ニールセン交響曲第2番
知る人ぞ知るハンガリー出身、20世紀に北欧を中心に活躍した指揮者カール・フォン・ガラグリ(Carl von Garaguly/1900~1984、写真1)についてはすでに「漫遊記680」で彼の名盤シベリウスの交響曲第1番・第2番を取り上げているが今回はレア盤とも云えるチボリ・コンサート交響楽団と録音したデンマークの作曲家ニールセンの交響曲第2番を紹介したい。 この交響曲は「四つの気質」というユニークなタイトルが付されている。 なんでもニールセンが偶然、村のパブに飾れていた絵画から発想して書いた作品だそうである。 このLPジャケットにもその「四つの気質」を表現した絵画がデザインされている。 日本では生演奏に接する機会が少ないが人間が持つ異なる四つの性格を音楽で描写したところが興味深い。 管弦楽のチボリ・コンサート交響楽団(Tivoli Concert Symphony Orchestra)はチボリ・コンサートホール交響楽団とも呼ばれコペンハーゲンのテーマ・パーク「チボリ公園」内にあるチボリ・コンサートホールで開催されるサマー・コンサートで演奏する際のコペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の別称である。 紹介盤は米VOX音源の1960年代後期にリリースされたターナバウト(Turnabout)盤である(写真2 LPジャケット、米Turnabout TV4049 /写真3 LPレーベル面)。