カール・ベームの英デッカ録音「シューベルト”未完成”」、1954年録音

今回は筆者が中学時代に最初に買い求めたカール・ベームの英デッカ録音、シューベルト交響曲第7番(旧第8番)ロ短調”未完成”の10インチ盤を紹介したいと思う。 この録音はベームがちょうど還暦を迎える1954年6月ウィーン・ムジークフェラインザールにおけるモノラル・セッションである。 英デッカ盤は戦後より「ffrr(Full Frequency Range Recording)」という高音質録音にオーディオ、レコード・マニアに人気を博した。 このLPはキング・レコードより1960年前後にリリースされた懐かしい国内盤である (写真1 LPジャケット、キングMP-44 /写真2 LPレーベル面) 。 シュ―ベルトを得意としたベームだけにこの演奏もどことなく時代を感じさせる淡々とした味があるジャケット・デザインと共に大変気に入っている。

写真1    カール・ベーム&ウィーン・フィル-シューベルト交響曲「未完成」(1954年英デッカ録音国内盤ロンドン10インチ盤LPジャケット MP-44)

写真2    LPレーベル面