キリル・コンドラシン&モスクワ・フィル初来日公演を聴く、1967
〜1967年4月4日、東京文化会館にて〜
「マリインスキー劇場」や「ボリショイ劇場」などの指揮者を歴任したロシアの名指揮者サミュエル・サモスードにより1951年に創設された「モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団(資料によっては"交響曲楽団"の表記もある)」、時の音楽監督キリル・コンドラシンと共に初来日公演を行ったのはもう半世紀余り前の1967年4月のことだった。 因みにこの初来日公演プログラムの表記は「交響楽団」になっている。 ソリストに名ヴァイオリニスト、ダイヴィッド・オイストラフと息子のイーゴリ・オイストラフも同行し父子共演も話題になった。 また父ダヴィッドは指揮台にも立っている(写真1 モスクワ・フィル初来日公演プログラム表紙(1967)/写真2 「公演日程」)。 年月経過のため公演プログラム表紙中央に表記された「MOSCOW PHILHARMONIC ORCHESTRA 1967」の文字がほとんど消えている。 写真3は公演プログラムの見開きページである。 筆者は公演初日東京文化会館4月4日のコンドラシン指揮、ダヴィッド・オイストラフ共演プログラムを聴いたのだが当日は興奮度が増し演奏に圧倒されてしまった(写真4 筆者が聴いた4月4日演奏曲目)。 さらにコンドラシンはマーラー「交響曲第9番」の日本初演も行った。 幸いこれらの演奏は公演から30年余りが経過しNHK音源より「Altus」からCD化されたので現在も当時を思いだしながら聴くこができる。 写真5はコンドラシン&モスクワ・フィル4月4日公演/グリンカ「歌劇"イワン・スサーニン"序曲」・チャイコフスキー「交響曲第6番"悲愴"」のCDジャケットである。