ギュンター・ヴァントによるドビュッシー交響的断章「聖セバスティアンの殉教」

ドビュッシー「聖セバスティアンの殉教(Le Martyre de Saint Sébastien)」(1911)は神秘的劇音楽だが現在オリジナル版で演奏されることはまずないと思われる。 後にドビュッシーと親交が深かったフランスの作曲家・指揮者アンドレ・カプレ(André Caplet/1878~1925)が4つの楽章から成る「交響的断章」がよく知られている。 ギュンター・ヴァントがこの作品を指揮するとは意外だったが彼は昔からこの作品をよくコンサートで取り上げていたそうである。 彼の強い要望でCD化の運びになったようだ。 演奏は彼がこの北ドイツ放送響首席指揮者就任直後1982年9月20日のコンサート・ライブ録音である。 またCD後半に収録されたムソルグスキーの組曲 « 展覧会の絵 »(ラヴェル編曲版)もヴァントがよく好んで演奏した作品である。 こちらは1999年2月21日-23日のコンサート・ライブで紹介CDは2000年に初リリースされたBMG- EU盤である (写真1  CDジャケット、BMG EU盤-74321 75583 2/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    CDジャケット(BMG EU盤-74321 75583 2)2000年リリース

写真2    CD演奏録音データ