クルト・レーデルのブルックナーを聴く、1991
〜1991年9月1日、北とぴあ・さくらホール(東京)にて〜
「ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団」の創設者・音楽監督のクルト・レーデル(Kurt Redel/1918-2013)がブルックナーの交響曲を振るとのこと、筆者は興味津々で会場の「北とぴあ・さくらホール」に足を運んだ。 1991年9月1日のことである。管弦楽は「トーキョードイチェフィルハーモニーオルケスター(Die Deutsche Philharmonie Tokio)」、公演プログラムによればこの楽団は「音楽を通じ国際親善の場として日本とドイツのアマチュアとプロフェッショナルの演奏家が集合して結成された団体」とあった。 名誉団員には講師として「バイエルン放送交響楽団」や「ベルリンコミッシェオパー」のメンバーも連ねていた(写真1 当日会場で配布された第1回演奏会プログラム表紙)。 指揮のレーデルと云えばやはりバッハやモーツアルトなど古典音楽のイメージが強くまさか「ブルックナー交響曲第5番」をプログラムに取り上げるとは想像だにしなかった(写真2 公演曲目)また前半の「モーツアルト交響曲第40番」を聴きこのオーケストラの演奏レベルも大変高いことがわかった。 休憩後に演奏された約80分に及ぶブルックナーも見事な演奏でレーデルの懐の深さも感じた次第である。 写真3は本公演のチケットである。