スクロヴァチェフスキ&ハレ管弦楽団/ブラームス交響曲全集、1987
欧米では「ミスター”S”」の呼称でも知られていたポーランドの名匠、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(Stanisław Skrowaczewski /1923~2017)が英国のハレ管弦楽団」の首席指揮者時代、英IMP Classicsに録音したブラームス交響曲全集(1987年)の国内盤はリリースされなかったため当時日本ではほとんど話題に上がることがなかった。 しかし改めて聴いてみると実に堂々とした深みのあるブラームス像を聴かせている。 とりわけ「第2番」は「第1楽章」の反復も実行するなどしみじみとした味わい深さが伝わってくる演奏である。 紹介する写真の4枚組みCD全集は1996年にリリースされた版権を所有する英「IMP Classics」・「CARTONClassics」並びに発売権を得たポーランドの「KOS Records(Warsaw)」のロゴマークを付している(写真1 スクロヴァチェフスキ&ハレ管弦楽団/ブラームス交響曲全集、CDジャケット、KOS/IMP 110)。 全集盤には「大学祝典序曲」・「悲劇的序曲」・「ハイドンの主題による変奏曲」・「ハンガリー舞曲第1番・第3番・第10番」も収録されている (写真2 CD演奏・録音データ)。 余談になるがこの全集盤には解説ブックレットが添付されていなかったことも珍しかった。