スッペ「オペレッタ”ボッカチョ”」全曲、ウィリー・ボスコフスキー盤
スッペ(Franz von Suppé/1819~1895)のオペレッタ「ボッカチョ(Boccccio)」といえば「恋はやさし野辺の花よ」がすぐ思いつく。 日本ではその昔、浅草オペラの花形テノールの田谷力三(1899~1988)の大ヒット曲としても知られている。 このオペレッタは詩人ボッカチョと雑貨屋の養女フィアメッタとの恋に様々な人間模様を描いた物語だがなかなか全曲を生で鑑賞する機会は少ない。 紹介盤は全曲盤として誉れの高い1974年録音のボスコフスキー盤である。 ちなみにこの録音ではフィアメッタ役にソプラノのアンネリーゼ・ローテンベルガー、ボッカチョ役はバリトンのヘルマン・プライが歌っている。 対訳ブックレットには合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団、管弦楽:バイエルン交響楽団(Bayerisches Symphonie-Orchester)とある。 またブックレットにはこのバイエルン交響楽団についての紹介記載はない。 紹介盤2LP BOXは1976年に東芝EMIからリリースされた国内初出盤である (写真1 2LP BOX、東芝EMI-EAC-77106~07/写真2 LPレーベル面)。