トゥリビオ・サントス(Gt)によるロドリーゴのアランフェス協奏曲
〜ローラン・ドゥアット指揮パリ・コレギウム・ムジクム〜
ブラジル出身の世界的名クラシック・ギタリスト:トゥリビオ・サントス(Turibio Santos)も今年78歳を迎える。 筆者が最初に彼のレコードを求めたのはこのロドリーゴの名曲アランフェス協奏曲だった。 1970年代初頭に日本コロムビアから「歴史的録音シリーズ(千円盤)」としてリリースされていた1枚である。 歴史的録音と云っても解説によれば1967年頃の録音でこのシリーズの中では数少ないオリジナル・ステレオ録音だった。 その観点からすれば当時はまだ歴史的録音とは言い難いだろう。 バックはローラン・ドゥアット(Roland Douatte/1921~1992)指揮パリ・コレギウム・ムジクム(Collegium Musicum de Paris)である。ちなみにこの楽団はドゥアット自身が1952年に創設した室内合奏団である。 若きサントスの粋でスタイリッシュな演奏に魅了された。 彼はこの作品を1977年にクラウディオ・シモーネ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団と仏エラートに再録音している。 またこのLP第二面に収録されたスペインの古典ギター作品の数々も楽しめた (写真1 LPジャケット、日本コロムビアHRS 1027-AX /写真2、LPレーベル面)。