ハイティンクによるR.シュトラウス歌劇「ダフネ」全曲盤

昨年(2021年)92歳でこの世を去ったオランダの巨匠ベルナルト・ハイティンク(写真1)、とりわけ日本ではオーケストラ指揮者のイメージが強かったが彼は1987年からおよそ15年に渡りロンドンのロイヤル・オペラハウス音楽監督も務めオペラ指揮者としての顔があった。 今回は1980年代初頭、バイエルン放送交響楽団との一連のオペラ録音からリヒャルト・シュトラウスの歌劇「ダフネ」全曲盤を紹介したい。 1982年11月ミュンヘン、ヘルクレスザールにおけるセッション盤である。 この作品はシュトラウスが「ギリシャ神話」を題材にして1937年に完成した一幕もので旋律も美しく牧歌的でとても聴きやすい。 筆者はタイトロール「ダフネ」を歌う世界的名ソプラノ、ルチア・ポップの艶やかな美声に魅了した。 紹介LP BOX(2LP)は1984年当時の東芝EMIからリリースされた国内初出盤である(写真2 2LP BOX-東芝EMI-EAC 87101~102)。

写真1    ベルナルト・ハイティンク(LP解説・対訳ブックレット表紙写真)

写真2    ベルナルト・ハイティンク/R. シュトラウス歌劇「ダフネ」全曲盤2LP BOX-東芝EMI EAC 87101~702)