バリリ弦楽四重奏団1957年東京ライブ盤
ウィーン・フィルのコンサート・マスターを務めたヴァルター・バリリ(Walter Barylli)が1945年に結成したバリリ弦楽四重奏団は今や伝説の四重奏団である。 今回の紹介盤は初来日公演1957年12月の貴重ライブを収めた1枚、1996年に世界初CD化された。 初来日公演は12月12日より東京(産経ホール)を初日として横浜・名古屋・大阪・福岡などをまわり行われている。 このCDにはその一般公開に先立ち12月11日とその5日後16日に開催された公開放送録音(モノラル録音)にプラスしてリーダーのヴァルター・バリリ氏のメッセージも収められている。 収録作品は「第2楽章」が「ハイドンのセレナード」でお馴染みの「弦楽四重奏曲第17番ヘ長調」(実はこの作品、ベネディクト派修道士でアマチュア作曲家ロマン・ホーフシュテッター(Roman Hofstetter)の作品とされている)、ベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲作品「第16番ヘ長調」(以上11日演奏)と「第4番ハ短調」(16日演奏)となっている。 とりわけハイドン「第17番」(ホーフシュテッター作)はこの録音がバリリ四重奏団による唯一の録音だそうである。 ラジオ東京(TBS)音源で録音も大変素晴らしい。 紹介CDはオーマガトキ・レーベル、東芝EMI制作となっている (写真1 CDジャケット、オーマガトキSCW5002/写真2・3 CD演奏・録音データ)。