"バレンボイム&ベルリン・シュターツ・カペレ" べートーヴェン・チクルスを聴く、1997
〜1997年11月5日・11日・18日・23日・26日・27日、サントリーホールにて〜
1997年11月のダニエル・バレンボイムが率いる「ベルリン国立歌劇場来日公演」ではオペラ公演の間を縫って「オーケストラ・コンサート」 "べートーヴェン交響曲・ピアノ協奏曲全曲チクルス"も展開された。 今回はその模様を紹介したいと思う。 筆者は思い切ってこのチクルスの全て会場のサントリーホールに足を運んだ(写真1 ベートーヴェン交響曲&ピアノ協奏曲全曲チクルス・プログラム表紙/写真2 公演プログラム見開きページ)。 チクルス初日(11/5)はいきなり「交響曲第2番」/「交響曲第9番<合唱付き>」の華やかなプログラムで幕を開けた。 「第9」のソリストにはデンマーク出身の世界的ソプラノ歌手ティーナ・キーベルクをはじめドイツ宮廷歌手ローズマリー・ラング(アルト)、ライナー・ゴールトベルク(テノール)、バスはドレスデン出身の若手名バス歌手ルネ・パーペが熱演、バックの「ベルリン国立歌劇場合唱団」も見事だった。 チクルス2日目(11/11)以降の公演では指揮のバレンボイム自身のピアノによる協奏曲も加わり彼のスーパーマン的凄さを充分にうかがえる演奏が印象に残った。 筆者はこの「チクルス全公演」を聴き終え改めて彼のたくましい精神力とタフさに驚きを禁じ得なかった(写真3 「ベートーヴェン・チクルス公演日程」。 写真のサインはチクルス初日(11/5)公演終了後にプログラムに入れてもらったものでそれぞれティーナ・キーベルク(写真4)、ルネ・パーペ(写真5)、ダニエル・バレンボイム(写真6)である。 また写真7は「ベートーヴェン・チクルス全公演チケット」である。