フィルハーモニア台湾
今回は台湾を代表するオーケストラ「フィルハーモニア台湾」のCDから紹介したいと思う。 このオーケストラは1986年に台湾の教育部 (日本の文部科学省に相当)により若手精鋭のメンバーを集めて創設されたそうである。 創設当時は聯合実験管弦楽団と呼ばれ1994年に国家音楽庁交響楽団となり2004年に現在の国家交響楽団(The National Symphony Orchestra)に改称し海外公演の際にはフィルハーモニア台湾(Philharmonia Taiwan)の名称を使用しているとのことである。 初来日は2007年、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)に参加、翌2008年にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(La Folle Journée au Japon)で再来日、筆者もこの時初めて横浜でのコンサートを聴いた。 指揮は元ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者も務めオペラ指揮者としても活躍するオーストリア出身のヨハネス・ヴィルトナー(Johannes Wildner)、プログラムはベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 (Vn.独奏、ナイユアン・フー)とシューベルト交響曲第8番長調”ザ・グレート”だった(写真1 フィルハーモニア台湾/横浜公演プログラム表紙/写真2 演奏プログラム)。 さすがに台湾の実力派オーケストラをうかがえる演奏だった。
当日会場で求めたオリジナル・レーベル「発見NSO」2枚組デジパック仕様CDにはマーラー交響曲第4番/ショスタコーヴィチ交響曲第8番などのライブ録音(2004-2005年シーズン)が収められている。 指揮は当時の音楽監督ウェンピン・チェンである (写真3 “発見NSO”、フィルハーモニア台湾、ライブ盤2CDデジパック仕様/写真4 CD収録曲演奏データ)。