フルトヴェングラー&ヴェネズェラ響、1954年英国フルトヴェングラー協会ライブ盤
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは最晩年1954年3月、当時南米ヴェネズェラの首都カラカスで開催されたアメリカ大陸諸国間会議のオープニング・コンサートに客演指揮者として招聘された。 今回の紹介LPはその演奏会の模様を収録したライブ盤である。 オーケストラはヴェネズェラで最も古い歴史を持つヴェネズェラ交響楽団、演奏会場はおよそ6000人収容可能なオープン・エアー円形劇場ホセ・エンジェル・ラマス(José Angel Lamas)である。 記録によれば当日のプログラムはヘンデル「合奏協奏曲第10番」、ブラームス「交響曲第1番」、R. シュトラウス「交響詩 ドン・ファン」、ワーグナー歌劇「タンホイザー」序曲の順で演奏されたようである。 ちなみにこのレコードにはプログラム最後を飾った「タンホイザー」序曲を除くコンサート2日目3月21日の模様が収められている。 残念ながら録音、編集共に良好とは言い難いが資料的価値は高いと思う。 紹介LPは英国フルトヴェングラー協会盤である(写真1 LPジャケット、英フルロヴェングラー協会-FURT 101/写真2 LPレーベル面)。