ブルゴスの「カルミナ・ブラーナ」
スペインの名匠ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933~2014、写真1)は1974年に読売日本交響楽団に客演以来日本のファンも数多かった指揮者のひとりだった。 ちなみに彼はこの楽団の常任指揮者を1980年からまた1983年より首席客演指揮者、1991年からは名誉指揮者を務めている。 彼のレパートリーは古典派から現代作品まで幅広くお国もののスペイン音楽はもちろんのことストラヴィンスキーなども得意とした。 今回の紹介盤オルフの世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」はニュー・フィルハーモニア管弦楽団と歌手陣に名ソプラノ「ルチア・ポップ」も迎えた1965年ステレオ・セッション盤である (写真2 LPジャケット、独EMI ELECTROLA盤-SMA 91 478 ) 。 バックの合唱団と独唱陣のバランスも素晴らしく彼の定評ある名盤の1枚に数えられている。 通常EMI系のLPラベルは赤色が一般的だがこのゴールド・ラベルは1960年代の一時期に見られた (写真3 LPレーベル面)。 また筆者は未聴だがこのほかに彼が亡くなるおよそ半年前2013年12月のスペイン国立管弦楽団とのコンサート・ライブ盤もあるようだ。 写真4は1978年5月読売日響に客演した際プログラムに入れてもらったサインである。