ブルーノ・ワルター&ウィーン・フィル/弾き振りモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番

ブルーノ・ワルター自身が弾き振り録音したモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466」は今回紹介する1937年5月のウィーン・フィルとのセッション盤と1939年3月録音のNBC交響楽団とのライブ盤が存在する。 ワルターのピアノは定評がありこの「第20番」は大変得意としたらしい。 いずれもSP音源だが紹介盤は前者「東芝GR盤」の最初期盤LPである。 ワルターの飾り気のない素朴ながら典雅なピアノが魅力的に感じる。 第1楽章並びに第3楽章のカデンツァはワルターの自作であることも興味深い。 またLP第二面には協奏曲録音の前年、1936年12月に録音されたアイネ・クライネ・ナハトムジークが収められこちらもウィーン・フィルのたおやかな響きが優雅そのものである (写真1 LPジャケット、東芝GR-21 /写真2 LP収録作品とブルーノ・ワルター/写真3 LPレーベル面)。

写真1    ブルノー・ワルター&ウィーン・フィル/弾き振りモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」東芝GR盤LPジャケット-GR-21)

写真2    LP収録作品とブルーノ・ワルター

写真3    LPレーベル面