プッチ―ニ、三大オペラの管弦楽バージョン
南イタリア、ターラント(Taranto)出身の作曲家・指揮者「ドメニコ・サヴィーノ」(Domenico Savino/1882~1973)は後にアメリカに移住し活躍した人である。 彼が作曲・編曲した作品は2500曲余りに及ぶと云われている。 とりわけ後年、米ジョージア州アパラチア山脈の麓の街ローム(Rome)を本拠地とする「ローム交響楽団(Rome Symphony Orchestra)とレコーディングした自身アレンジによる管弦楽バージョンによるイタリア・オペラ作品は興味深いアルバムのひとつである。 因みに余談になるが筆者は当初このオーケストラの名称からイタリアの「ローマ」のオーケストラと勘違いしてしまったことがある。 今回はこのイタリア・オペラ作品管弦楽版から「プッチーニの三大オペラ」―「マダム・バタフライ」・「ラ・ボーエム」・「トスカ」を収録した2CDを紹介したい。 オリジナル盤はいずれも「米KAPPレーベル」から1960年代にLPでリリースされていたものである。 1991年にデジタル・リマスターされ「米MCA Classics」よりCD化された音質は一段とクリアー・サウンドになっている。 聴きどころを管弦楽のみで聴くプッチーニのオペラもまたオツなものである(写真1 ”PUCCINI WITHOUT WORDS”(DISC 1)-MCAD2-9834 / 写真2 DISC1収録作品・演奏データ / 写真3 “PUCCINI WITHOUT WORDS”(DISC2) / 写真3 DISC2 収録作品・演奏データ)。