マーク・エルダー&ハレ管弦楽団 /ドビュッシー「海」・「前奏曲集]から
今回はイギリスのマンチェスターに本拠を置く名門ハレ管弦楽団の自主制作レーベル「ハレ(Hallé)」から興味深い1枚を取り上げてみたい。 これは2000年よりこのオーケストラの首席指揮者を務めるマーク・エルダー(Mark Elder、写真1)が2006年にマンチェスターのBBC新スタジオ7でセッション録音したドビュッシー作品である。 内容は交響詩「海」と彼と深い親交がある作曲家コリン・マシューズ(Colin Matthews)がまさにエルダーとハレ管弦楽団のためにピアノ曲「前奏曲集」から12曲を管弦楽編曲版を収めたものでこれは世界初録音でもあった (写真2 CDジャケット、英Hallé-CD HLL 7513 /写真3 CD演奏・録音データ)。 ちなみに編曲者のマシューズは当時話題となったホルスト組曲「惑星」の「冥王星」を作曲した人である。 普段はピアノで聴く「前奏曲集」も管弦楽版になるとさらにスケール感が広がり音の色彩感も加わりなかなかオツな趣を感じる。