ミュンシュ&ニュー・フィルハーモニア管による「カルメン&アルルの女」デッカ/フェーズ4録音

1960年代に入りLPレコードもステレオ・ハイファイ録音時代を迎える。 今回はその中から当時注目された英デッカ/フェーズ4(Phase 4)録音からシャルル・ミュンシュ(Charles Munch/1891~1968)&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団によるビゼー「カルメン&アルルの女」組曲アレンジ版を取り上げてみたい。 ミュンシュ最晩年1966年頃、ロンドンのキングスウェイ・ホール(Kingsway Hall)におけるセッションである。 また意外なことにこの二つ名曲のミュンシュ唯一のレコード録音となった。 フェーズ4によるマルチ・チャンネル録音の素晴らしさはもちろんの事、巨匠ミュンシュの風格を感じる堂々とした指揮ぶりが伝わる名演である。 尚、「アルルの女」は第一組曲全曲に第ニ組曲のフィナーレ「ファランドール」が加えられている (写真1 LPジャケット、国内盤初出盤ロンドン-SLC 5013 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(国内初出盤-ロンドン-SLC 5013)1967年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面