モーリス・ジャンドロン&都響特別演奏会を聴く、1972
〜1972年11月9日、東京文化会館にて〜
南フランス、コート・ダジュールのニース出身モーリス・ジャンドロン(1920-1990)はパヴロ・カザルスにも師事した世界的名チェリストだが指揮もヘルマン・シェルヘンやウィレム・メンゲルベルクに学んでいる。 この1972年の都響に客演当時はイギリスの「ボーンマス交響楽団」の音楽監督も務めていた。 この都響との初共演、弾き振りの特別公演は筆者も興味深かった(写真1 特別公演プログラム表紙)。
プログラムのハイドンとボッケリーニのチェロ協奏曲はジャンドロンの十八番、彼の繊細で風格ある弾き振りを思い起した(写真2 演奏曲目/写真3 特別公演チケット)。
彼はその後、1980年代には「草津夏期国際音楽祭」にも出演、写真の「群馬交響楽団」との「ブラームス交響曲第4番」のLPレコードは1980年のこの音楽祭参加直後に高崎の「群馬音楽センター」でセッション録音された彼の指揮者として国内初アルバムであった(写真4 ジャンドロン&群響/ブラームス交響曲第4番 LPレコード、カメラータ・トウキョウCMT-1044)。