ユージン・オーマンディのレスピーギ「ローマ三部作」
レスピーギの「ローマ三部作」はユージン・オーマンディ(写真1 Eugene Ormandy/1899~1985)が得意とするレパートリーの一つだった。 そのレコード録音も彼が40年余り音楽監督を務めたフィラデルフィア管弦楽団と共にSP時代からLPステレオ録音までいずれも歴史に残る名盤である。 またフィラデルフィア管弦楽団の来日公演で筆者は「ローマの松」を生で聴いている(1972年5月27日東京文化会館)。
今回の紹介盤「ローマの噴水・ローマの松」は米CBSの1968年ステレオ再録音で旧ステレオ盤(1957年―1960年録音)と「米RCA」(1973年―1974年録音)の間にはさまれ少々地味な存在だったが黄金のフィラデルフィア・サウンドが満喫できる素晴らしい演奏である。 尚、録音プロデューサーは旧録音がハワード H. スコット(Howard H. Scott)、紹介盤はトマス・フロスト(Thmas Frost)が担当している (写真2 LPジャケット、国内盤CBS SONY-SOCL 1037 /1974年リリース)。

写真1 ユージン・オーマンディ(1972年5月フィラデルフィア来日公演プログラムに直筆サイン)

写真2 LPジャケット、1968年録音盤( CBS SONY SOCL 1037)1974年リリース