ヨゼフ・クリップス&ロンドン響によるベートーヴェン「交響曲第6番”田園”」

ウィーンの名匠ヨゼフ・クリップス(Josef Krips/1902~1974)がサンフランシスコ交響楽団と最初で最後の来日をしたのはもう半世紀余り遡る1968年春だった。 彼が1950年代に首席指揮者も務めたロンドン交響楽団と米エヴェレスト・レーベルと取り組んだベートーヴェン交響曲全集録音は1960年である。 当時「エヴェレスト」は35mmマグネティック・フィルムによるステレオ・ハイファイ録音で注目されこのクリップスによるベートーヴェン交響曲全集もこの方式よる録音である。 ちなみに国内盤初出も早く1960年代初頭には日本ビクター”トップ・ランク・レーベル”からリリースされていたと思う。 紹介盤はその十数年後、1973年に日本コロムビアのダイヤモンド・シリーズからの分け売り「第6番”田園”」で序曲「レオノーレ第3番」も収められた1枚、アナログ録音は昔を思い出しながらやはりLPで楽しむ方が良さそうだ (写真1 LPジャケット、日本コロムビア MS-1203-EV/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(日本コロムビア MS-1203-EV)1973年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面