レナート・ファザーノ&ローマ合奏団による「 ヴィヴァルディ作品集」
レナート・ファザーノ(Renato Fasano /1902~1979)はサンタ・チェチリーア音楽院(ローマ)の院長も務めイタリア・バロック音楽の研究家でありコレギウム・ムジクム・イタリクム(Collegium Musicm Italicum)を創設、後にローマ合奏団(Virtuosi di Roma)に発展させた人である (写真1 レナート・ファザーノ&ローマ合奏団)。 このコンビによる初来日は1962年(第5回大阪国際フェスティバル参加)だった。 また1972年には再来日公演を行いFM放送でオンエアされている。 ファザーノ亡きあとイタリア合奏団(I Solisti Italiani)として活動を続けた。 現在はその流れを汲む新イタリア合奏団(I Solisti Filarmonichi Italiani)が新生している。
今回紹介するレコードはファザーノ指揮によるローマ合奏団によるヴィヴァルディ作品集2枚組LPである。 アルバムには代表作「合奏協奏曲“四季”」を含む「和声の試み」から「合奏協奏曲第5番”海の嵐”・第10番”狩”」ほか「4つのヴァイオリンのための協奏曲」「フルート協奏曲-“ごしきひわ”」が収録されている。 いずれも1960年前後のステレオ・ヴィンテージ録音でとりわけ「四季」はイ・ムジチ(I Musici)合奏団と並ぶ名演として定評がある。 紹介盤は1970年代初頭、東芝エンジェルのクラシック・ダブル・シリーズとしてリリースされた (写真2 LPジャケット、東芝AA-93033B)。