ロジェストヴェンスキー&モスクワ放送響によるプロコフィエフ「交響曲第4番」改訂版
日本のファンも多かった名匠ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(Gennady Rozhdestvensky/1931~2018)は1961年にモスクワ放送交響楽団首席指揮者就任後早くからプロコフィエフの交響曲全集録音に取り組んだ。 今回の紹介盤「第4番」はその全集録音の1枚である。 ちなみにこの全集録音国内盤も1970年代中頃にはリリースされているが当時国内盤唯一の全集盤ではなかったかと思う。 ところでこの「第4番」の初版はボストン交響楽団創立50周年記念委嘱作品としてアメリカで作曲されセルゲイ・クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団で初演されている。 その後プロコフィエフは帰国後1947年に新たに手を加え作品の規模も拡張した改訂版を作品112として発表した。 ロジェストヴェンスキーの演奏もこの改訂版によるものである。 紹介LPは1970年代リリースの「露メロディア」盤、録音当時まだ30代の若きロジェストヴェンスキーの溌剌とした色彩感豊かなプロコフィエフのオーケストレーションが楽しめる (写真1 LPジャケット、露MELODIYA 33 C 01467-68(a)/写真2 LPレーベル面)。