伝説の名盤”ベートーヴェン弦楽四重奏団”による「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」
今回は今や伝説となった名盤「ベートーヴェン弦楽四重奏団」による「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」を取り上げてみたい。
「ベートーヴェン弦楽四重奏団」の前身は1923年に結成された「モスクワ音楽院弦楽四重奏団」と云われている。 リーダーの第一ヴァイオリン「ドミトリ―・ツィガーノフ」は全15曲の録音に参加している。 ショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲」は1938年から1974年にかけて作曲されこの全集録音は1956年から1975年に渡って行われている。 彼らはこれら弦楽四重奏作品のほとんどの初演も行っており作曲者自身からの信頼も厚かった。 ちなみに「第3番」と「第5番」は「ベートーヴェン弦楽四重奏団」に献呈されている。 この全集盤は2008年「ロシア・ベネチア(VENEZIA RUSSIA)」レーベルからリリースされたオリジナル・マスターテープによるCD復刻盤である(写真1 「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集」/ベートーヴェン弦楽四重奏団、6CD BOXセット、ジャケット(露)VENEZIA CDVE 04328/写真2 CD BOX裏面収録データ)。 録音年代が多年に渡るため録音状態の多少のバラつきは否めないが演奏はさすがに素晴らしい。 さらにこの全集盤-CD1には「ベートーヴェン弦楽四重奏団」とショスタコーヴィチ自身のピアノによる1950年の貴重録音「ピアノ五重奏曲ト短調作品57」も収録されている。