名匠ハルトムート・ヘンヒェンのマーラー「交響曲第6番」
1943年ドレスデン生まれの名匠ハルトムート・ヘンヒェン(Hartmut Haenchen)、写真1)に注目したきっかけは1990年ごろ買い求めた今回の紹介盤「マーラー交響曲第6番」の輸入廉価盤CDだった。 このCDには演奏の解説はなく各楽章演奏時間データと管弦楽がPhilharmonia Slavonica(フィルハーモニア・スラヴォニカ)と記載されている(写真2 CDジャケット/写真3 演奏時間データ等)。 まさにヘンヒェンのキレのある指揮に惹きつけられた演奏である。 当初筆者はこのオーケストラの実体がよくわからなかったが後に調べた結果スロヴェニアの首都リュブリャナ(Ljubljana)に本拠を置くスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団(Slovenska Filharmonija)ではないかと推定した。 録音も大変すばらしい。 ところでヘンヒェンはアムステルダムのネーデルランド・オペラの音楽監督を務めオペラ指揮者として活躍、世界のオペラ・ハウスにも客演を重ねている。 また新日本フィルや読売日響に客演し日本のファンも多い。