名匠ルドルフ・ケンペの名演アルバム、蘭Disky-2CDセット

今回は名匠ルドルフ・ケンペ(Rudolf Kempe/1910~1976)のヴィンテージ録音からロイヤル・フィルとベルリン・フィルによる演奏を2CDセットにしたアルバムを紹介したい。 いずれもオリジナルはEMI音源だがライセンスを得たオランダのディスキー (Disky)というレーベルから2000年にリリースされたものである。 収録作品はロイヤル・フィルとのリムスキー=コルサコフ交響組曲シェエラザード(1967年ステレオ録音)、ベルリン・フィルとはベルリオーズ幻想交響曲(1959年ステレオ録音)とドヴォルザーク交響曲第9番”新世界”から(1957年ステレオ録音)である。 シェエラザードと幻想交響曲はこの録音が唯一の正規セッション盤だった (写真1 2CDセットジャケット(蘭Disky-DCL 706742/写真2 CD演奏データ)。 日本では初出当時それほど話題に上がらなかったがケンペらしい柔軟で表現力に富んだ感性がうかがえる名演である。 筆者は学生時代の1973年ロイヤル・フィル音楽監督時代のケンペの演奏に生で巡り会えたことは幸運だった(漫遊記2)。

写真1    名匠「ルドルフ・ケンペ名演集」2CDジャケット(蘭Disky -DCL 706742)

写真2    CD演奏データ