実力派指揮者、ウラディミール・ゴルシュマン
今回スポットをあてるウラディミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann/1893~1972、写真1)はフランス、パリ生まれロシア系指揮者、1930年代初頭にセントルイス響の常任指揮者就任後はアメリカを中心に活躍した20世紀実力派の一人である。 戦前SP時代から数多くのレコード録音も残した人だがなぜか日本では少々地味な存在だった。 過去にも紹介した記憶があるセントルイス交響楽団時代1953年録音フランク「交響曲ニ短調」とショスタコーヴィチ「交響曲第5番」のカップリング盤はモノラルだが彼らしい格調高い演奏である(写真2 CDジャケット、米EMI CLASSICS 7243 5 66557 2 0/2007年リリース盤)。 また彼はグレン・グールドとの息も合いコロムビア交響楽団との1958年ステレオ録音ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」(米CBS)は名盤として知らている。 紹介CDは2007年に米SONY-BMGからLPオリジナル・ジャケット・シリーズでリリースされた1枚である (写真3 CDジャケット、米SONY-BMG 88697147532)。