私の落語・演芸レコード・コレクションから(4)
〜「寄席中継」・上野・鈴本演芸場ライヴ録音盤(1974年)〜
今回は上野・広小路に位置する落語・演芸定席の一つ「鈴本演芸場」におけるライヴ・シリーズLPから取り上げてみたい。 因みに「鈴本演芸場」のルーツは江戸安政期にまで遡り都内4つの定席の中でも一番古い歴史を持つ。 1971年全面改築後、現在の近代的なビルの寄席となった。 今回紹介するレコードはその3年後1974年(昭和49年)に「テイチク・レコード」からリリースされた当時の人気落語家によるステレオ・ライヴ録音シリーズだった。 レコード・ジャケット写真も全て統一、生まれ変わったモダンな「鈴本演芸場」正面写真を使用している。 また「落語芸術協会」所属(※)噺家による「鈴本」におけるライヴも聴くことができる貴重盤だった(1984年9月以降、「落語芸術協会」所属の噺家は「鈴本」に出演していない)。
●桂 米丸(※)「もらい風呂」(古城一兵 作)・桂 伸治(十代目・桂 文治)「浮世床」(NT 503-写真1)
●三笑亭 夢楽(※) 「八五郎の出世(妾馬)」・三笑亭 笑三「社長の電話」(鈴木みちを 作)(NT 508-写真2)
●古今亭 志ん馬「錦の袈裟」・柳家小三治「お化け長屋」 (NT 509-写真3)
●春風亭 柳昇(※) 「結婚式」・三遊亭 小円馬「替り目」(NT 513-写真4)
●三遊亭 圓窓「一分茶番」・三遊亭 圓弥「子別れ」 (NT 515-写真5)
以上、1974年前後、鈴本演芸場に於けるステレオ・ライヴ録音
最後に(写真6)は1980年代後期の「鈴本演藝場番組」(プログラム)表紙、(写真7)は同、1989年新春初席(1月6日~10日)の番組で筆者も足を運んだ1月7日(昭和最後の日)の鳴り物は太鼓のみで行われた。