若きマゼールの名盤「ツァラトゥストラはかく語りき」、1962

今回紹介のLPは当時まだ32歳の若きマゼール(写真1  LPジャケット裏面掲載写真から)がフィルハーモニア管弦楽団と1962年に英EMIに録音した1枚である。 彼がベルリン放送交響楽団(現、ベルリン・ドイツ交響楽団)の首席指揮者に就任する以前の録音である。 紹介盤は1970年代に「東芝セラフィム廉価盤シリーズ」でリリースされたものである。 マゼールはこのR.シュトラウス交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」をその後1983年にウィーン・フィル、1990年代にはバイエルン放送響とも録音していたと思うがこの最初の録音「フィルハーモニア」盤も壮大でスケール感ある演奏に魅了され彼の鬼才ぶりが充分にうかがえる。 またLP第二面には同時録音された交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」がフィルアップされている (写真2 LPジャケット、東芝セラフィムAA-5055 /写真3 LPレーベル面)。

写真1    若きロリン・マゼール(ジャケット裏面写真から)

写真2    ロリン・マゼール&フィルハーモニア管/R. シュトラウス交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」ほかLPジャケット(東芝セラフィム-AA 5055)

写真3    LPレーベル面