黛 敏郎「交響詩 ”立山”」
今回の紹介盤、黛 敏郎「交響詩”立山”」は彼自身が書いた松山善三監督の1973年作品、同名の映画テーマ音楽を3部から成る交響詩にまとめ上げた作品である。 演奏時間およそ30分、旋律的な現代音楽作品である。 紹介盤は作曲者自身の指揮による東京交響楽団の演奏、1973年9月15日世田谷区民会館におけるセッション、翌1974年にビクターからリリースされた。 通常の2チャンネル盤でもリリースされたが紹介LPは当時注目をあびたビクターが誇る「CD-4」レコード、つまり1本の溝に独立した4つの音を分離した今では懐かしいディスクリート4チャンネル盤である。 おそらくこの録音が現在でも唯一のレコード録音かと思われる (写真1 LPジャケット、ビクターR4C-2034/写真2 LPレーベル面)。