アルバム「ルネッサンスの音楽」

フランス、ロワール川流域にはルネッサンス時代の優美な古城が数多く点在しこの地域は2000年にユネスコの世界遺産に登録されている。 筆者も何度となくこの地を訪れているが今回は1970年代にロワール川の支流シェール川に美しく立つ「6人の奥方の城」とも呼ばれる「シュノンソー城(Château de Chenonceau))」(写真1  「シュノンソー城」筆者撮影1980年)の売店で求めた「ルネッサンスの音楽」 (Musique de la Renaissance)」というアルバムを紹介したい。 このアルバムはタイトル通りルネッッサンス時代(15世紀~16世紀)にかけてのポリフォニー技法の古楽がLP2枚に37曲収録されている。 これらの作品は当時、城の中庭や城内で娯楽や宮廷行事等々で演奏されていたものと思われる。 とりわけ16世紀フランスで活躍したクロード・ジェルヴェーズ(Claude Gervaise)、イタリアのジローラモ・ファンティーニ(Girolamo Fantini)の作品などが興味深い(写真2  アルバム「ルネッサンスの音楽」ジャケット-仏CONTREPOINT(コントルポワン)-CV.25012)。 演奏は古楽指揮者ピエール・ドゥヴヴェイ(Pierre Devevey)指揮、古楽器・金管アンサンブル、パリ国立オペラ座金管アンサンブルである。 録音年月は不明だがレコード・レーベルに「P 1957」の表示があり電気的にステレオ化されているので1950年代の録音と思われる(写真3  レコード・レーベル面) 。 ジャケットに使用された中世時代の「シャンボール城(Le Château de Chambord)」の絵画も魅力的である(写真4 「シャンボール城」筆者撮影1980年)。

写真1    シュノンソー城(筆者撮影 1980年)

写真2    ルネッサンスの音楽(仏CONTREPOINT CV.25012)

写真3    ルネッサンスの音楽(仏CONTREPOINT CV.25012)のレコード・レーベル面

写真4    シャンボール城(筆者撮影 1980年)