アマティ弦楽四重奏団のフランク&フォーレ室内楽曲アルバム
今回は筆者お気に入りのフランク&フォーレ室内楽曲アルバムから紹介したいと思う。 このCDはスイスの「DIVOX(ディボックス)」という古楽や室内楽曲を中心にリリースしていたレーベルからの1枚である。 収録作品はフランク「ピアノ五重奏曲」・フォーレ「弦楽四重奏曲」で演奏は1981年結成のスイスの「アマティ弦楽四重奏団」によるもので「ピアノ五重奏曲」のピアノには1950年生まれのスイスのヴェルナー・ベルチが加わる(写真1 アマティ四重奏団ほか-フランク&フォーレ室内楽曲アルバム(DIVOX-CDX-29001)。 ちなみにピアノのベルチは前衛音楽のジョン・ケージなども得意としているスイスのピアニストである (写真2 ヴェルナー・ベルチ- CD解説掲載写真から)。 フランクではベルチとの息のあった精緻なアンサンブルが聴ける。 またフォーレのこの「四重奏曲」は彼の生涯最後の作品となったがこの渋い作品に素朴で気品も感じさせられる彼らの演奏に惹きつけられる(写真3 CD演奏・録音データ/写真4 「アマティ四重奏団演奏メンバー、CD解説掲載写真から)。 またCDジャケット・デザインの絵画、19世紀フランスの画家ギュスターヴ・カイユボット (Gustave Caillebotte)のパリの通り、雨(Rue de Paris, temps de pluie – シカゴ美術館蔵)も気に入っている。 パリのサン・ラザール駅近くの通りが描かれ原画では右側の男性と手を組む婦人も描かれいるがCDジャケットではトリミングされカットされている。