「クナッパーツブッシュ、ウィーンの休日」LPアルバム、1957年ステレオ録音
ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch /1888~1965)はワーグナー、ブルックナー指揮者としてのイメージが強すぎ筆者はこのレコードを聴くまで彼がウィンナ・ワルツを振る姿を想像すらしなかった。 この「ウィーンの休日」と題された録音は1957年10月ウィーンのソフィエンザール (Sofiensaal)における英デッカによるステレオ・セッションである。写真のLPジャケットは筆者が高校時代、キング・レコードから廉価盤「STEREO 1200 SERIES」としてリリースされた懐かしい1枚である (写真1 LPジャケット「ウィーンの休日」キング-SMR 5019)。 LPにはヨハン・シュトラウス のポピュラーなワルツやポルカ作品を中心にボヘミア出身のオーストリア軍楽隊長も務めたカレル・コムザークII世(Karel Komzák II)の代表作「バーデンの娘」やカ―ル・ツィーラー (Carl Ziehrer)のワルツ「ウィーンの市民」が収めれているところも興味深かかった (写真2 LP収録作品とクナッパーツブッシュ/写真3 LPレーベル面)。