「第1回ソヴィエト国際音楽祭-1981」ライブ盤LP

今回は旧ソヴィエト連邦時代にモスクワで開催された「第1回ソヴィエト国際音楽祭-1981」のコンサート・ライブ盤LPを紹介したい。 この第1回音楽祭のプログラムは世界の20世紀現代音楽作品を中心にスポットがあてられたようだ。 このロシア・メロディア盤1982年リリースのレコードには「フランス6人組」のひとりジョルジュ・オーリック(George Auric/1899~1983)のめったに聴くことがない「序曲(Ouverture)」(1938)がマリス・ヤンソンス指揮モスクワ放送交響楽団、イギリスのウィリアム・ウォルトン(William Walton/1902~1983)の「ヴァイオリン協奏曲」1939)がロシアの名ヴァイオリニスト「グリゴリー・ジースリン(Grigori Zhislin)」、ウラジミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団の演奏で収録されている。 ヴァイオリニスト「ジースリン」は日本では馴染みが薄いが1967年22歳の時イタリア「ジェノヴァ」で開催された「パガニーニ・コンクール」で優勝経歴を持った人である。 レコード録音データには録音月日の記載がないがこの年の音楽祭は5月に開催されている(写真1  「1981年第1回ソヴィエト国際音楽祭」ライブ盤(露メロディアC10-17527)/写真2  LPレーベル面)。 余談になるが「芥川也寸志」はこの「第1回ソヴィエト国際音楽祭」で自作「チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート」(1969)を指揮している。

写真1    「第1回ソヴィエト国際音楽祭(1981)」ライブLPジャケット(露メロディア-C10-17527 1982年リリース)

写真2    LPレーベル面