「英ダットン」歴史的名盤デジタル・リマスター復刻シリーズから

今回はSP(78回転盤)の歴史的名録音のデジタル・リマスターCD復刻で知られる英国ダットン(DUTTON)レーベルから1枚取り上げてみたい。
1946年SP音源のジネット・ヌヴー(Ginette Neveau/1919~1949)が弾くシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」とジョン・バルビローリーがニューヨーク・フィルハーモニック首席指揮者時代の1940年SP音源「シベリウス交響曲第2番」がデジタル・リマスターCDでよみがえった歴史的名盤である。 どちらもSP音源とは想像もつかないほどの極めて素晴らしい音質である。 前者ヌヴーのシベリウスはチェコ出身後にイギリスに亡命した名匠ワルター・ジュスキント(Walter Süsskind、写真1)が振るフィルハーモニア管弦楽団のバックも素晴らしい。 後者当時若き40歳のバルビローリが快速テンポで振る「交響曲第2番」は晩年の「ハレ管」との全集録音とは対照的な演奏である (写真2 CDジャケット・カバー写真、バルビローリ&ヌヴーの1949年オランダ・コンサート・ツアー時のツー・ショット/写真3 CD演奏・録音データ)。

写真1    ワルター・ジュスキント(インターネット画像)

写真2    ジネット・ヌヴー歴史的録音/シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」ほかCDジャケット(英DUTTON-CDEA5016)

写真3    CD演奏・録音データ