アラベラ・美歩・シュタインバッハーのミヨー

母親が日本人のミュンヘン出身の名ヴァイオリニスト:アラベラ・シュタインバッハー(Arabella Steinbacher)は日本でのコンサートではミドルネームに「美歩」を入れアラベラ・美歩・シュタインバッハーの名前で演奏することが多い。  今回は彼女が独ORFEOに2004年に録音したダリウス・ミヨー(Darius Milhaud/1892~1974)のヴァイオリン作品集を取り上げてみたい。 ミヨーはいわゆるフランス6人組の中心的存在のひとりだが日本では生の演奏にふれる聴く機会はそれほど多くない。 彼はオペラから管弦楽曲、室内楽・器楽曲、歌曲等々様々の分野に渡り数多くの作品を書いているが「ヴァイオリン協奏曲」の番号付きは3曲のみでこの録音には「第1番・第2番」を収録、そのほか単一楽章で書かれたヴァイオリンと室内オーケストラのために書かれた春のコンチェルティーノ(Concertino de Printemps)、そして有名な舞踊音楽、屋根の上の牡牛(Le boeuf sur le toit)も収めれている。 彼女の色彩感豊かなヴァイオリンが楽しめる1枚、バックはピンカス・スタインバーグ指揮ミュンヘン放送管弦楽団である。 ジャケットのサインは彼女が新日本フィル客演の際に入れてもらったもの (写真1 CDジャケット、-独ORFEO C646 051 A /写
真2 CD収録作品演奏データ)

写真1    アラベラ・シュタインバッハー/ミヨー・ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番ほか、CDジャケット(独ORFEO-C646 051A)

写真2    CD収録作品演奏データ